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子どもが嫌いな野菜の5つの特徴と野菜が美味しく食べられる料理のコツ!

子どもが嫌いな野菜の5つの特徴と野菜が美味しく食べられる料理のコツ!

「うちの子、今日もまったく野菜を食べてくれなくて…」「どうしたら野菜を食べてくれるんだろう…」。

野菜が苦手で食べようとしない子どもに、悩んでいるパパやママは多いことでしょう。ビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富に含まれている野菜は、子どもの健やかな成長のためにも不可欠と言えます。また、野菜不足は代謝や免疫力の低下、便秘など、さまざまな症状の原因になりやすいため、何とか克服したいものです。

そこで今回は、子どもが嫌がる野菜の特徴と、子どもが野菜を少しでも喜んで食べてくれる料理のコツについてお伝えします。

子どもが嫌いになる野菜の特徴ってなんだろう?

子どもに野菜を美味しく食べてもらうためには、調理の工夫が大切です。どう調理を工夫すればよいのかを考えるためにも、子どもが野菜を嫌いな理由を知っておきましょう。

以下に、子どもが嫌いな野菜の主な特徴を5つ挙げますので、自分の子がどれに当てはまるのか、考えてみてくださいね。

  • ① 味
    一般的に、子どもは酸味や苦味が苦手です。これは、酸味を“腐敗”、苦味を“有毒”と知らせる“サイン”として認識し、本能的に避けてしまうからと言われています。
    例)春菊の苦味、トマトの酸味など
  • ② 見た目
    野菜の色や形が苦手な場合もあります。なかでも強い色の緑黄色野菜は嫌われやすい傾向にあります。
    例)ピーマンの濃い緑色やナスの紫色やテカリ、ゴーヤのゴツゴツ感など
  • ③ 食感
    口に入れた時の食感も子どもが野菜嫌いになる要因のひとつです。
    例)生野菜のシャキシャキ感、シイタケのグニュっとした食感など
  • ④ 独特のにおい
    キュウリや葉物野菜、香味野菜などの独特の青臭さや強い香りを苦手だと感じる子どもも多くいます。
    例)ホウレンソウの青臭さやセロリの強い香りなど
  • ⑤ 食べにくさ
    噛むことや飲み込むことがまだ苦手な子どもは、野菜そのものが嫌いでなくても、食べにくいから嫌がることがあります。
    例)ニンジンの硬さ、葉物野菜の繊維による噛み切りにくさなど

【子どもが嫌いな野菜の特徴別】食べやすくなる料理のコツ

子どもが嫌いな野菜の主な特徴を把握したら次は、美味しく野菜を食べてもらうための料理のコツについて考えてみましょう。
子どもは口腔機能が未発達だったり、野菜を食べることへの必要性を理解しにくかったりするため「しっかり野菜を食べなさい」と伝えても、食べようとしなかったり、うまく噛んだり、飲み込んだりできないことが多くあります。

そこで、野菜の切り方や味付けなどをひと工夫して、食べやすくしてあげることがポイントです。
ここでは、子どもが嫌いな野菜の特徴別に料理のコツをご紹介しますので、ぜひ子どもの様子を観察しながら、試してみてください。

  • ① 味
    ケチャップ、マヨネーズ、カレーなど子どもが好きな味付けにすることで、野菜特有の味が和らぎます。また、子どもは甘みが大好き。一般的に野菜は加熱すると甘味が増すため、しっかり炒めたり、弱火でゆっくり火を入れたりして甘みを引き出すとよいでしょう。
    例)マヨネーズ和え、飴色まで炒めたタマネギソテーなど
  • ② 見た目
    野菜の見た目を変えることで、子どもが興味を示し、喜んで食べてくれることがあります。例えば、ニンジンやキュウリなどのように、色がはっきりしていて、型を取りやすい野菜は星形や花形にしたり、ピックに刺したりするだけで、見た目が華やかで美味しそうに見えます。また、ナスの紫色に反応してしまう子どもの場合、ピーラーで紫色の皮をむくことで、食べやすくなるケースもあります。
    例)星形ニンジン入りの味噌汁、皮をむいたナスの煮びたしなど
  • ③ 食感
    例えば、生野菜のシャキシャキ感が苦手な場合は、火を通して温野菜にしてみてください。また、揚げて香ばしさをプラスしてあげるのもよいです。カリッとした食感が食欲をそそるでしょう。
    例)温サラダ、シイタケ入りのかき揚げなど
  • ④ 独特のにおい
    においを和らげるには、水にさらしてアクを抜く、よく火を通すなど、調理過程を工夫します。すると野菜独特の香りが抜けて、食べやすくなります。
    例)さっと水に浸したピーマンの炒め物、お米のとぎ汁で下茹したダイコンの煮物など
  • ⑤ 食べにくさ
    大きさが気になる子もいます。その場合は食べやすい大きさに切ってあげるとよいでしょう。繊維質が苦手なら繊維を断ち切る切り方をしたり、ミキサーにかけてスープやジュースにしたりするのもおすすめです。
    例)野菜を混ぜた一口サイズの卵焼き、ホウレンソウのポタージュなど

そのほか、苦手な野菜と大好きな食材と組み合わせたり、大好きなメニューの具として入れてみたりする方法もあります。子どもがどんな方法であれば食べやすいのか、試行錯誤しながら見つけてみるとよいでしょう。「ニンジンが嫌いだと思っていたけれど、カレーにしたら食べられる」など、新しい発見もあるはずです。

楽しい♪を刺激する、料理の盛り付けをひと工夫してみよう!

調理上の工夫以外にも野菜嫌いを克服するアイディアはあります。例えば、子どもの好きなキャラクターが描かれているプレートに、野菜料理を盛り付けてみましょう。料理を食べ終わる頃になると、プレートの底のキャラクターがあらわれ、見た目のワクワク感から、苦手な野菜も気にならないかもしれません。

家族でホットプレートを囲んで料理するのもよいです。ワイワイと楽しい雰囲気のおかげで、苦手な野菜をペロリと食べられる子どももいるからです。可能であれば、野菜の下ごしらえをしてもらう、材料をテーブルまで運んでもらうなど、子どもに簡単なお手伝いをお願いしましょう。調理への参加により、食べることを楽しみに思う気持ちも育めます。

その際に専用のエプロンを用意すれば、子どものお手伝いモードも全開に!

また、遊びを通して野菜に親しめるおままごとや、野菜が主役の絵本を活用するのもおすすめです。「これはニンジン!こっちはトマト!」など知っている野菜を一緒に指差ししてみましょう。野菜と親しめる環境を作ることで、野菜を食べることへの意欲につながります。

一口食べたら褒めて、焦らずに見守ることもポイント

ここまで、子どもが野菜を食べやすくなる料理のコツについてご紹介してきました。しかし大切なのは、「今のうちに野菜嫌いをなんとかしたい」と一生懸命になりすぎないことです。無理に食べさせるとかえってトラウマになり、もっと食べられなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
「この時期は吐き出しても大丈夫!」というくらいの気持ちで取り組んでみましょう。そして一口食べたら、「野菜を食べてくれて、嬉しかったよ!」「頑張ったね!えらいね!」とたくさん褒めてあげてください。

基本的にほかの食品で十分な栄養が取れていれば、嫌いな物を無理に食べさせる必要はありません。子どもは楽しいことが大好きなので、苦手な野菜を楽しく食べられるような雰囲気づくりを優先し、焦らず見守ってあげてくださいね。

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