6月5日は「世界環境デー」。この日は世界の人々が一致団結して地球の未来について考え、行動を再認識する日です。日本は2021年4月に2030年度において温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指すと表明。これから電力消費が高まる夏を迎えるタイミングに、電気代の節約や、ご家族の健康という側面から、ご家庭でできる温暖化対策に取り組んでみませんか?
料理の仕方でCO2の排出量は変わるの?
食べるまでに食材を運んだり、冷蔵庫に保管することでもエネルギーを使うけれど、おうちで料理をするときもたくさんのエネルギーを使って、CO2が排出されるんだ。
料理する際には煮る・焼く・茹でるなど、ガスや電気を使うよね。ガスや電気を料理時に使う時間を短くすれば「CO2排出量」を削減することができるね。また、例えば、電気ポットを使うときは一度に飲むだけのお湯を沸かしたり、鍋に蓋をするだけでもいいんだ。無駄なエネルギーを使わない分、CO2排出量も減らせるよ。(注1)
夏の体にも、環境にもいい食べ物って?
夏が旬のきゅうりやトマト、スイカは体温を下げてくれるから、夏にいい食べ物なんだ。かき氷を食べるのもいいね。エアコンをつけた部屋にずっといると体が冷えて健康によくなかったりするから、適度に汗をかいたり、食べやすい食事を摂ることが大事なんだ。みんなが夏の過ごし方や食べ物について考えることで、少しずつでも温室効果ガスを減らせるよ。
家庭でできる節電方法って?
家の中でできる節電はいろいろあるよ。例えば、「冷蔵庫」。ものを詰め込みすぎると冷やすのに電気を多く使ってしまうから注意しよう。ほかにも、エアコンをつけた部屋でなるべく家族みんなで過ごしたり、エアコンがよく効くようにフィルターの掃除をしたり。
また、テレビや照明など、使わない電源を切ることも忘れずに。(注2)
工夫次第でキッチンでもCO2排出量は削減可能
ご家庭でのCO2排出は家電製品が30%ほどを占めますが、調理などキッチンからも5%程度排出されています。(注3)ガスや電気を無駄にしない調理法を心がけることが、節電にもつながります。キッチンでできるエコな取り組みと言えば、冷蔵庫にものを詰め込みすぎない、無駄に開閉しないなど、すでに習慣にしていることも多いでしょう。加えて、炊いたご飯は炊飯器で保温するより一旦冷凍して電子レンジで解凍する。電気ポットは沸かす時だけ電源を入れる。食洗機は洗浄後、扉を開けて余熱で乾燥させるなど、工夫次第でCO2の排出量を減らすことができます。
食事でできる夏場の健康管理と便利な食品の利用法
火を長時間使う調理だと室温が上がり、特に夏場は体感としても暑くて敬遠しがちです。ただ、冷たい料理は似たメニューになりがち。夏は汗をかきやすく水分・塩分補給は大事ですが、飲み物以外に食事でも摂取することを心がけましょう。例えば、調理の時短と栄養、食べやすさを兼ね備えたメニューにはレトルト食品に野菜をプラスするものや、カレーのご飯をつけ麺に替えていただくものなど、夏らしく、目先も変わって楽しいものも多くあります。(注4)熱中症など起こさないように、夏場の健康な体作りを料理でサポートしてあげましょう。
節電はライフスタイルや調理の見直しからも可能
リモートワークやお子さまの家庭での学習が続く中、夏の家庭ではどうしてもエアコンを長時間つけがち。節電と心地よさを両立するには室温を28℃になるようにエアコンの設定温度を調節しましょう。(注5)また、扇風機やサーキュレーターを使い涼しい空気を循環させたり、除湿機能を使うことで、同じ温度設定でも心地よく過ごすことができます。
環境にも体にもよい取り組み、できることから始めてみませんか?