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コンセプトは“知って、作って、食べて、つながって”
NPO法人とハウス食品グループが協働で行う、ハウス「食と農と環境の体験教室」<第1弾>

コンセプトは“知って、作って、食べて、つながって”  NPO法人とハウス食品グループが協働で行う、ハウス「食と農と環境の体験教室」<第1弾>

私たちの生きる糧である「食べ物」。お米や野菜がどのように成長し、実るのかを知ることは豊かな食生活を送る上でとても大切なこと。ハウス食品グループでは、食と農と環境が自分自身にも「つながっている」ことを学んでもらいたいという考えから、社会貢献活動として、ハウス「食と農と環境の体験教室」を2009年より開催しています。今回はハウス食品グループがこの取組にかける思いを、また次回の「第2弾」では2021年度の体験教室(オンライン開催)の模様をお届けします。

田植えからカレー作りまで! ハウス「食と農と環境の体験教室」とは?

ハウス「食と農と環境の体験教室」は、各地域で食育・環境教育活動を展開するNPO法人と、ハウス食品グループ社員ボランティアが協働で行う体験型の教室です。春の田植え、夏の草取りや野菜の収穫、秋の稲刈りなどの農作業や、収穫したお米や野菜を使ったカレー調理、さらに自然や生き物との触れ合いを通じて、食と農と環境の繋がりの大切さを学びます。2019年度は「千葉・西宮・福岡」の田畑で行っていましたが、2021年度はコロナ禍により「オンライン」にて開催。“おうち時間”を意識したコンテンツとなっています。

体験教室開始から早10年以上。運営者が語る開催への思い。

ハウス「食と農と環境の体験教室」が初めて開催されたのは2009年。長きにわたって活動に参画してきた、NPO法人千葉自然学校事務局・佐藤様とハウス食品グループ本社CSR部・横井さんに企画への思いを語っていただきました。

<ハウス食品グループ本社CSR部 横井さん>

―ハウス「食と農と環境の体験教室」をスタートしたきっかけは?

食を担う企業として、子どもたちに食の大切さを伝えることは重要な役割と捉えています。飽食の時代の今こそ「なぜ、家で不自由なく食べることができるのか」を考えてほしいという思いが企画のきっかけです。
また、田んぼや畑に作物を植えて収穫するだけでなく、それらを調理して食べることで、食と農が自分自身に結びついていることを学んでもらえたら、というのが私たちの願いです。調理するカレーは子どもたちに人気のメニューであるだけでなく、どんな素材を使っても美味しく作れるのが魅力。そんなカレーを入り口にすれば、野菜やお米がどのように作られるかを楽しみながら知ってもらえるのではと考えています。
なお、この企画は2009年より開催していますが、ここまで継続できたのもNPOの皆様にご協力いただたからこそ。さまざまな方のご協力により、当社のグループ理念である「食を通じて人とつながり、笑顔ある暮らしを共につくるグッドパートナー」が体現できていると感じています。

―参加者に感じてもらいたいポイントは?

農作業や調理という現場体験を通じ、食の大切さを体感してもらいたいです。田植え時に生き物と触れ合って自然環境とのつながりを感じたり、夏の草むしりを通じてお米や野菜作りの大変さを知り、それらの経験から食と農を支えているものに気づいていただけたら嬉しいです。

―「オンライン開催」ならではのメリットとは?

2021年はコロナ禍であり、これまでのような実体験が難しいこと、また“おうち時間”が増えていることに着目し、ご家族で楽しめる「バケツ稲作り」や「カレー作り」という企画を考え、オンライン開催に至りました。体験の柱となるのが「バケツ稲」です。体験教室に参加される方の中には、ご自宅で野菜を育てられている方も少なくありませんが、お米は作ったことがない方がほとんど。通常の体験教室では稲と触れ合えるのは年3回でしたが、ご自宅で稲の成長を常に観察できるのがオンラインならではのメリットといえます。また、従来では開催地近隣の方がメインでご参加いただいておりましたが、オンラインにより遠方からのご参加も可能になったのも特筆すべきところです。今年は、北は宮城、南は愛媛という地域のご家族に参加いただいています。

―「食育」に対するハウス食品グループの思いとは?

2005年に農林水産省の「食育基本法」(注1)が制定されて以来、企業や学校で食育への取組が進められておりますが、当グループではそれ以前より幼稚園などで「はじめてクッキング教室 」を開催しており、時代に先駆けて食育活動を行ってまいりました。また、食育は子どもだけでなく大人にも必要です。子どもたちはもちろん一緒に体験教室に参加いただく親御様にも、食の大切さを感じてもらいたいと考えています。

農林水産省の「食育推進基本計画」は5年ごとに策定されており、第4次(注2)が2021年から始まりました。今期は「生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進」「持続可能な食を支える食育の推進」「新たな日常やデジタル化に対応した食育の推進」が重点事項とされています。今回のオンライン体験教室はいずれの項目にも合致しており、今後も国の動きや時代の変化に対応した食育活動を進めていきたいと思います。

<NPO 法人千葉自然学校事務局 佐藤様>

―これまでの体験教室を通し、印象に残ったことを教えてください

田植えや稲刈りを体験することで「お米作りの大変さを初めて知った」というお子さんや親御様が多いのが印象的です。また、「茶碗に米粒を残しがちだった子どもが体験後には一粒も残さず食べるようになった」、「いつもは自宅で何もしない子どもが自ら進んでお手伝いをするようになった」、というお話をよく聞きます。農園に来てもらうのは年に3回だけですが、子どもたちに与えるインパクトは大きいですね。

―ハウス「食と農と環境の体験教室」の魅力とは?

稲刈りや天日干し、脱穀も基本的に手で行うので、一粒のお米ができるまでの工程を肌で感じられるのも魅力です。田植え時には、田んぼ全部でお茶碗何杯分になるのかなど、収穫できるお米の量をイメージしながら進めています。「たくさん植えるのに毎日食べたらすぐなくなっちゃう!」と、毎年驚きの声が上がります。
また、普段出会うことのない、さまざまな家族とコミュニケーションをとれることも価値があります。“同じ釜の飯を食べる”という言葉のように、大きなお鍋でカレーを作って、空の下でみんなと味わうというのは、深く記憶に刻まれる食体験になると思います。
私たちは普段から自然体験という活動を行っていますが、ハウス食品グループとの「体験教室」はそれらとは異なる、特別なメッセージ性があります。多くのスーパーにはハウス食品グループの商品が並んでいるので、参加したことを思い出す機会も増え、家族での会話のきっかけになりやすいのです。地域とのつながりも深まりやりがいも感じられ、ご一緒させていただけて本当に有り難いです。

―今年(オンライン開催)ならではの楽しみ方とは?

ベランダなどご自宅内の身近な場に「バケツ稲」があることによって、お米の成長を観察できるのが大きなポイントですね。実はお米も花を咲かせるのですが、その時間はわずか2時間。これまでは田んぼで撮影した写真を見てもらっていましたが、バケツ稲であれば貴重な瞬間を家族で観察できるのが魅力です。また、全国各地からご参加いただくので、地域による生育の違いなどの情報交換ができるのも楽しみですね。

初のオンライン開催1回目は大成功!

コロナ禍の影響により、オンライン開催となった2021年の体験教室。1回目は6月5日(土)に開催。10組のご家族に参加いただきました。冒頭では自己紹介やお米にまつわる○×クイズ、NPO法人佐倉みどりネット様より田植えのデモンストレーションを実施。続いてハウス食品グループ本社CSR部の西村さんより環境問題における「食品ロス」の話をした上で、料理講師の長嶋様から“冷蔵庫にあまりがちな野菜を使ったキーマカレー”の作り方が紹介されました。さらにバケツ稲やカレー調理風景の写真をWEB投稿するという宿題が出されました。

食と農を通して「環境」を学ぶ

オンライン開催1回目のカレー作りデモンストレーションでは、食品ロスを意識し人参の皮やピーマンの種、また冷蔵庫に残りがちな野菜も使用されました。さらに野菜を炒める前に電子レンジを活用するなど、CO2削減&時短短縮への裏技も披露。最後に皮や種を使った場合と、普通に作った場合の生ゴミの量が示され、その歴然とした差に参加者から驚きの声が上がりました。身近なことにも「環境」を学ぶ機会があることを感じられる、貴重な場になったのではないでしょうか。

次回の記事ではオンライン体験教室の詳しい模様や参加者の声、ハウス食品グループからのメッセージを紹介します。

  • ※2021年度の募集内容はこちら(募集は終了しております)
  • ※オンライン教室以外の写真は2019年以前の開催模様です。

※本ページの記載内容は記事公開時点の情報に基づいて構成されています。

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