from ハウス

  • 食育

“りんご”は品種で味が違う!?選び方や食べ方を管理栄養士が徹底解説!

“りんご”は品種で味が違う!?選び方や食べ方を管理栄養士が徹底解説!

そのまま食べたり、さまざまな料理に使われたり、いろいろな味わい方ができる“りんご”。ひと口に“りんご”といっても、時期や品種によって味わいや食感が違うのをご存じですか? この記事では、品種による味の違いや、よりおいしい“りんご”を選ぶ方法、親子で楽しく食べる簡単レシピなどをご紹介します。栄養も豊富でからだにも良いといわれる“りんご”を、ぜひご家族で味わってみてください。

“りんご”の代表的な品種と特徴

“りんご”には、さまざまな品種があります。代表的なものを見てみましょう。どんな“りんご”があるのか、お好みの“りんご”を探してみてください。

●シナノスイート

名前の通り甘みが特徴で、酸味はほとんどないといわれる。サクサクとした食感で果汁もたっぷり。食感を楽しみたい方におすすめ。
旬の時期:10月~11月頃

●紅玉

豊かな香りと酸味が味わえる。加熱することで甘くなる。香りも楽しみたい方におすすめ。
旬の時期:10月~12月頃

●ジョナゴールド

よく見ると皮は黄色っぽく、赤い縦縞模様が入っている。「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」のかけ合わせで紅玉に似た味わい。ジュースやスムージーにおすすめ。
旬の時期:10月中旬~1月頃

●シナノゴールド

皮が黄色いりんご。甘みと酸味がバランスよく楽しめる。
黄色りんごでは珍しい酸味が特徴。
旬の時期:10月下旬~12月中旬

●王林

皮が黄色いりんごの中ではもっとも有名で生産量も多い。甘みが強く、酸味がほとんどない。ヨーグルトと相性バツグン。
旬の時期:11月~2月頃

●ふじ

生産量第1位の品種(注1)。比較的安価でシャキシャキとした食感。蜜が入りやすく、甘みと酸味が楽しめる。 生でもジュースでもおいしい。
旬の時期:11月~12月頃

●陸奥

袋をかけずに栽培すると黄緑色に、かけると紅色になる。硬めの食感が特徴。大玉のりんご。「絵文字りんご(日焼け)」でも有名。お菓子作りにも最適。
旬の時期:11月中旬~1月下旬頃

※旬の時期は、地域によって若干異なります。

おいしい“りんご”はココで見分ける!

同じ品種でも色や大きさによって、甘みや完熟度が変わってきます。ここでは、おいしい“りんご”によく見られる共通点をまとめました。

<おいしい“りんご”によく見られる共通点>

  • ●色が鮮やか
    濃い赤や黄色をしている方が甘みが強いです。
  • ●つやがよく、ツルがしおれていない
    皮にハリがありツヤツヤなのは、新鮮である証!
  • ●ふっくらと丸く、きれいな形をしている
    ツルからおしりにかけて丸みがあれば、果実が均一に甘いです。
  • ●ずっしりと重みがある
    いくつか手に取り、重いものを探してみてください。
  • ●ツルの根元やおしりの部分がくぼんでいて、ツルが太い
    くぼみが円を描くように深く、くぼみが変形していないものを選びましょう。
  • ●大玉より中玉
    手に取って大きさをくらべてみましょう。中玉の方が味にバラつきがなく、日持ちがよいといわれています。

お子さまと一緒に“りんご”を購入する際は、「とてもきれいな形をしているね!」「一番赤い“りんご”はどれ?」など、会話をしながら一緒に選んでみるのもいいですね。

また、ジョナゴールドやつがるなどは、皮がベタベタしていることがあります。これは農薬やワックスではなく、“りんご”がもともと持つ脂肪酸によるもので、完熟の証! 同じ品種でベタベタしているものとそうでないものがあれば、ベタベタした方が熟しています。

便秘解消に期待大!“りんご”の栄養素

“りんご”といえば、はちみつ!というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。“りんご”とはちみつに含まれる栄養素とその働きをご紹介していきます。

<“りんご”とはちみつの主な栄養素>

“りんご”には、腸内環境を整える効果がある「水溶性食物繊維」、摂りすぎた塩分を体外に排出するのに役立つ「カリウム」、コラーゲンの生成や鉄の吸収を促進する「ビタミンC」、抗酸化作用がある「ポリフェノール」といった栄養素が含まれています。また、“りんご”に含まれるリンゴ酸やクエン酸といった有機酸は、胃腸の働きを助け、疲労回復も期待できます。

はちみつには、代謝を助け生理機能を保つ「ビタミンB類」や、貧血予防に役立つ「鉄」、骨を強くする「カルシウム」、アミノ酸やミネラルが豊富に含まれています。そして、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制してくれる「オリゴ糖」も含まれています。

<便秘に◎。“りんご”とはちみつの組み合わせ>

善玉菌を含むものを「プロバイオティクス」、善玉菌のエサになるものを「プレバイオティクス」と呼び、これらを一緒に摂取することを「シンバイオティクス」と呼びます。“りんご”とはちみつはまさに、シンバイオティクスに当てはまる組み合わせ。一緒に摂取することで、腸内環境の改善が期待できます。

特にお子さまの便秘は、正しい排便習慣が身につかず、その症状が長引くこともあります。おなかの不快感や排便痛にもつながりますので、心身の健康のためにも腸内環境を整えるように意識してみましょう。

“りんご”とはちみつの簡単アレンジレシピ

栄養面でよい組み合わせといわれる“りんご”とはちみつは、お料理でも相性はバツグン!簡単に作れるアレンジレシピで“りんご”を楽しんでみてください。ただし、はちみつを与えるのは1歳を過ぎてから。1歳未満の赤ちゃんがはちみつを食べると、食中毒(乳児ボツリヌス症)にかかる危険性があるので注意してください(注2)。

●“りんご”のはちみつ漬け

“りんご”の食感がしっとり! ヨーグルトに入れたり、パンに乗せたりしてもおいしいですよ。

<作り方>
“りんご”1個(中玉)を3mm程度のいちょう切りにし、はちみつ大さじ3を加える。煮沸消毒した保存容器などで衛生的に保存すれば冷蔵保存で2~3か月保存可能ですが、おいしく安全に食べるために、なるべく早めに食べるようにしましょう。

●豚肉のアップルハニーソテー

“りんご”は温めることで副交感神経系が優位になり、安眠効果にも期待大。はちみつのやさしい甘さで、照り焼きのような味わいになります。

<作り方>
生姜焼き用の豚肉200gに小麦粉を薄くまぶし、フライパンで焼く。“りんご”1/4個を皮ごとすりおろし、はちみつ大さじ1、しょうゆ大さじ2を混ぜ合わせ、豚肉に絡めながら焼く。

夜食やおやつにもおすすめ!“りんご”のおいしい食べ方

ここでは、夜食やお子さまのおやつにおすすめの食べ方をご紹介していきましょう。“りんご”はしっかりとした食感なので、よく噛んで食べる必要があり、夜食やおやつの食べ過ぎを防いでくれます。甘みもあるので、満足感も得やすいですよ。

<夜食で食べる場合>

“りんご”に含まれる果糖は、からだへの吸収が早く、食べ過ぎると脂肪に変わっていきます。寝る前に食べると、そのカロリーを寝ている間に消費できず、脂肪に変わってしまうため、量に気をつけて、寝る2時間ほど前までに食べ終えるようにしましょう。

夜食として食べるなら、皮ごと電子レンジで温めた「ホットりんご」がおすすめです。先ほどもご紹介したように、温かいものは副交感神経を優位にし、スムーズな眠りにつなげてくれます。また、“りんご”の皮には脂肪分解効果があるポリフェノールが含まれるため、皮ごと切ったりすりおろしたりして、温めて食べてみてください。

<おやつで食べる場合>

お子さまにとってのおやつは、「3食では補えない栄養素を摂取する」ものです。幼児期は成長に必要な栄養素を、食事だけで補給することが難しいため、「第4の食事」としておやつを用意してあげましょう。

お子さまの食事と食事の間隔は、4~5時間が理想的といわれています。栄養バランスが整うよう配慮し、カロリー過多にならないよう気をつけてあげましょう。

“りんご”を切ってヨーグルトと混ぜたり、かけたりする“りんごヨーグルト”なら、とても簡単に作ることができます。お子さまに不足しやすいカルシウムや、ミネラルが補給できるので、ぜひ試してみてください。また、レンジで手軽に手作りできる“蒸しパン”もおすすめです。

●りんご蒸しパン

<作り方>
ホットケーキミックス150g、たまご1個、牛乳80mlを混ぜて作った生地に、“りんご”のはちみつ漬けを混ぜ、電子レンジ600Wで4分程度加熱。(直径5~6cmの耐熱容器6個分)
※ご使用の電子レンジにより加熱時間が異なる場合があります。中心に竹串を刺して十分加熱できているかご確認ください。

お子さまにも大人にもうれしい健康効果を持つ“りんご”。おいしい“りんご”の見分け方についてご家族でお話しながら選んだり、一緒においしく食べたりして、お子さまなどご家族でのコミュニケーションを増やしてみてください。

関連記事

 
  • 食育

<野菜ソムリエが伝授> 思春期の体調管理や集中力アップにおすすめの ”野菜のチカラ”で新学期に備えよう!

毎日何気なく食べている野菜にはさまざまなチカラがあることを知っていますか。野菜が苦手な子どもも多いですが、勉強やスポーツへの集中力をアップしてくれるなど、中高生にとって大切な栄養を多く含んでいますので、毎日たっぷり摂りたいですね。野菜ソムリエPro.として日本野菜ソムリエ協会認定料理教室を主宰し、高校生と春から中学生の子どもを持つお母さんでもある安部加代子さんに、“野菜のチカラ”や、“子どもにおいしく野菜を食べさせるコツ”などについて伺いました。

 
  • 食材

カルシウムだけじゃない!日本乳業協会に聞いた「牛乳」の歴史や魅力とは

私たちが日頃飲んでいる「牛乳」。日本ではいつから飲み始められたか知っていますか?牛乳の歴史は諸説ありますが、約1万年前に始まり、日本でも飛鳥時代には飲まれていたとされています。カルシウムやたんぱく質、ビタミンなどをバランスよく含み、高い栄養価を持つ牛乳は、当時は薬とされ、大変貴重なものでした。日本で牛乳が広まった歴史や、生産量の移り変わり、そして目的に合わせたおすすめの飲み方について、牛乳をよく知る専門家、一般社団法人日本乳業協会にお話を伺いました。

 
  • 食育

子どもが嫌いな野菜の5つの特徴と野菜が美味しく食べられる料理のコツ!

「うちの子、今日もまったく野菜を食べてくれなくて…」「どうしたら野菜を食べてくれるんだろう…」。野菜が苦手で食べようとしない子どもに、悩んでいるパパやママは多いことでしょう。ビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富に含まれている野菜は、子どもの健やかな成長のためにも不可欠と言えます。また、野菜不足は代謝や免疫力の低下、便秘など、さまざまな症状の原因になりやすいため、何とか克服したいものです。そこで今回は、子どもが嫌がる野菜の特徴と、子どもが野菜を少しでも喜んで食べてくれる料理のコツについてお伝えします。


その他の記事

 
  • 食育

管理栄養士もびっくり!“カモンハウス会員”の皆さまにご投稿いただいた、多彩な「カレー・シチューのアレンジメニュー」をご紹介!

カモンハウスの「トークのお部屋」では、さまざまな「トークテーマ」に対し、会員の皆さまからコメントを投稿いただいています。今回は、2021年6月から開催している『カレー・シチューの「アレンジメニュー」大募集!』 のテーマから、思わず真似したくなるようなアイディアと、管理栄養士のアレンジレシピをご紹介します!

 
  • 食育

【管理栄養士監修】一人暮らしの「新生活」を応援!身につけておきたい食事知識と簡単お手軽メニュー

春から、大学生や社会人として「新生活」を迎える方も多いと思います。親御さまは、独り立ちしていく我が子をみて、嬉しい反面、「新しい環境で上手くやっていけるかな?」「ちゃんとごはんを食べられるかな?」と気になることも多いのではないでしょうか。「カモンハウス会員」のみなさまにご協力いただきました、第7回みんなのオープンデータ「“新生活の食事”大調査!」 の結果でも、「栄養が偏りそう」「自炊が不慣れ」という回答が多く寄せられました。そこで今回は、食事からお子さまの「新生活」を応援!“一人暮らしの食事情”から、“そろえておくと役立つおすすめの食材”、“料理初心者でも簡単に作れるメニュー”などをご紹介します。

 
  • 食育

毎日の食卓でできるエコにチャレンジ 第5弾は「エコバッグ、マイスプーンやマイストローを持とう!」

レジ袋の有料化かに伴ない、エコバッグ(マイバッグ)の使用が日常的になった現在。さらにプラスチックごみを削減するために2022年4月1日からは「プラスチック資源循環促進法」(通称:プラ新案)が施行され、事業者は様々な対応が求められます。その中にはスプーン、フォーク、マドラー、ストローなどが含まれ、事業者によっては提供が有料になる場合も。利便性の高いプラスチック製品ですが、環境負荷を軽減するため、この機会に家族でマイスプーンやマイストロー(マイカトラリー)を使い始めてみませんか?

 
  • 食育

【管理栄養士監修】知って得する!“いちご”の栄養やおいしい選び方&食べ方のコツ

ビニールハウスでの栽培や品種改良などが進み、最近では12月後半から店頭にも並び始める“いちご”ですが、本来“いちご”の旬は3〜4月の春。価格も露地物が出回るこの時期に下がる傾向があります。 “いちご”は世界各国で食べられていますが、生でそのまま食べる量は日本が世界一多いといわれています。また、日本産の“いちご”は海外でも人気が高く、輸出量も増加傾向にあるのをご存知でしょうか。そんな“いちご”がおいしい季節をもっと楽しめる、品種による特徴や甘くておいしい“いちご”の選び方、“いちご”に含まれる栄養素、そしておいしい食べ方などをご紹介します。

 
  • 食育

毎日の食卓でできるエコにチャレンジ 第4弾は「旬の食材を食べよう」

ハウス栽培や農業技術の向上、海外からの輸入などによって、店頭には季節を問わずあらゆる食材が並んでいますが、やはり旬の食材はおいしいもの。栄養価の高さにおいても優れ、季節ごとにおいしい食材を使った食事を楽しむことは健康的です。しかも産地の近い食材を使うことで輸送にかかるエネルギー消費も削減でき、環境負荷の軽減につながる要素も。旬の食材を食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。