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「みんなでおいしく食べること」が健康にもつながる

「みんなでおいしく食べること」が健康にもつながる

健康に生きる上で「食事」はとても大切なもの。生命活動に必要な栄養素の摂取という意味だけでなく、心の栄養や社会性など様々な役割があります。多様化する食事シーンですが、みんなで美味しく食べることを見直してみましょう。

みんなで食事することの精神的な役割

平成30年「食育に関する意識調査報告書」(農林水産省)によると、家族と食べる習慣がある人について、以下のようにまとめています。

朝食または夕食について,「ほとんど毎日」または「週に4~5日」と回答した人に,食事を一人で食べるより家族と一緒に食べることの良い点を聞いたところ,「家族とのコミュニケーションを図ることができる」を挙げた人の割合が79.4%と最も高く,以下,「楽しく食べることができる」(62.3%),「規則正しい時間に食べることができる」(38.2%),「栄養バランスの良い食事を食べることができる」(36.6%)の順となっている。(3つまでの複数回答,上位4項目)

引用:平成30年「食育に関する意識調査報告書」(農林水産省)より

他の研究データにおいても、様々な年代で、家族に限らず、例えば若い世代では友人などと一緒に食事をする頻度と、メンタル面での健康は関連性が大きいことが報告されています。

同じ内容の食事でも、たった一人でテレビやスマホを見ながら食べるよりも、共に食べる人がいることの安心感や、会話の楽しさなどが、さらに美味しいという満足感につながることは、多くの人が経験的に感じているのではないでしょうか。

「孤食」では栄養が偏りがち、さらに健康面でのリスクも…

最近はドラマや漫画の影響もあり、一人で食事することを積極的に選択する方も多くいらっしゃるかもしれませんが、一般的に子どもから大人、高齢者にいたるまで、一人で食事をとる「孤食」の場合は、どうしても自分の食べたい料理を選んでしまい、栄養が偏ってしまいがちです。

孤食と比べてだれかと一緒に食事をする「共食」の場合は、野菜や果物など、健康・栄養面でも積極的に摂っておきたい食品を多く摂っている傾向が見られるという報告もあります。一人で食べることが多い人は、好きなもの、食べたいものだけを選ぶのではなく、できるだけ偏りがないように気をつけましょう。

また孤食では、会話することがなく、黙々と食べ物をかきこむ早食いになりがちです。早食いは、食欲のコントロールが間に合わず、つい食べ過ぎてしまうことから、将来の肥満や生活習慣病につながるリスクが高くなります。だれかと共に食事をすることで、会話を楽しみながら、ゆっくり噛んで食事を楽しむという習慣が、より消化吸収を促すことにもつながるのです。

特に成長期の子どもにとっては、身体の発達に関わるだけでなく、何をどんなバランスで食べるとよいのか、あるいは箸使いなどの食事マナーや規則正しい生活リズムなど、生活の基盤を身につける大切な時期ですから、毎日は無理でも週に数回は家族がともに食べられるように意識して、食育を心がけておきたいものです。

家族にこだわらずコミュニティで一緒に食事をするという選択も

現代日本では、若い世代は共働きも多く、子どもは塾通いと誰もが忙しく、家族が同じ時間に揃って食事をすることが大切とは理解していても、なかなか難しいのが現実です。

また、子どもの貧困の問題も大きくクローズアップされている昨今、様々な理由で食事がままならない子どもたちのために地域社会が支援する「こども食堂」も、全国で増加しています。

そんな「こども食堂」で注目したいのは、「子どもを救う」ためにスタートしたにもかかわらず、実はサポートしている大人にとっても大きな効用が生まれている、という側面です。

例えば、子どもを見守るボランティアの人たち……一緒に料理をする主婦や、勉強を教える大学生、折り紙を子どもに教えている高齢者たちは、自分の持っている技能や知識が役に立つことに喜びを感じるようになりました。さらに、自宅で食事ができない子どもだけでなく、一人暮らしの高齢者が食事を楽しみにしていたり、親子で一緒に食事に来る家族がいたり、家族にこだわらない地域コミュニティの食事の場となっています。

子どもたちにとっても、何度も通ううちに好き嫌いがなくなったり、たくさん食べられるようになったり、調理や配膳、後片付けを手伝うことで、自分たちの家でも自然とお手伝いをするようになったりと、良い変化が起きているようです。

ライフスタイルも多様化し、地域コミュニティも希薄化している現代、それぞれが心地よいつながり方を模索し、共食の場づくりを意識してみてはいかがでしょうか。

※本ページの記載内容は記事公開時点の情報に基づいて構成されています。

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