みんなの「食育意識」大調査!
(公開日:2023.2.27)
募集期間:2022/12/8〜2022/12/14
立春も過ぎ、本格的な春の到来が待ち遠しい今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、カモンハウスでは昨年末に「食育意識」をテーマとしたアンケートを実施いたしました。
「食育」といっても非常に幅広く、わかりづらい面もあるかと思いますが
ご家庭でのユニークな取り組みなど、皆様からの様々なご意見をまとめました。
あなたは、「食育」に関心がありますか?
(「関心がある」「どちらともいえない」「関心がない」のうち、「関心がある」と回答した方のみの割合)
農林水産省では、「食育」を以下のように定義しています。下記を読み、「食育」とは何か知っていましたか?
(「詳しく知っていた」「ある程度知っていた」「知らなかった」のうち、「詳しく知っていた」と回答した方のみの割合)
食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。
引用:https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/network/about/index.html
食育に対する関心は全体で約7割と、非常に高い!でも・・・
カモンハウス会員の皆様は、食育に対する意識の高い方が非常に多いようです。しかし、食育の具体的な定義の認知となると、詳しく知っているという方は全体の6%程度に。定義まで覚えておくのは難しいですよね。
その中でも年代別で見てみると、食育への関心や内容の認知については、年代が若くなるほど高まる傾向が見られました。
これは、2005年に「食育基本法」が成立したことで、義務教育課程でしっかりと食育を取り上げ、浸透させるようになったことが大きな要因と考えられそうです。若い世代の方々にとっては、「食育」はもはや当たり前のことになっているのかもしれませんね。
「食育」で身に付けたいことのうち、あなたのお気持ちにあてはまるものを次の中から選んでください。
(「非常に重要」「まあ重要」「あまり重要ではない」「まったく重要ではない」のうち、「非常に重要」と回答した方のみの割合)
今も昔も、感謝の心は大切にしたい。
「食育」とひとことで言っても、その内容は行動から考え方まで様々。そのなかでも、「食べ物と作り手への感謝の心」をもつことが「非常に重要」と考える方々がとても多い結果となりました。ご自身はもちろん、お子さまにも身に着けてほしい感謝の気持ち。これからも大切にしていきたいですね。
【お住まいの地方別の「非常に重要」とお答えになった割合】
食べ物と作り手を大切に想う感謝の心 | 食事の重要性や心身の健康 | 安全や品質など食品を選別する能力 | 好き嫌いせず栄養バランスよく食べること | 食事マナーなどの社会性 | 地域の産物や歴史、食文化の理解など | |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道地方 | 65.3% | 64.0% | 55.1% | 52.9% | 41.3% | 37.8% |
東北地方 | 65.1% | 63.7% | 53.0% | 50.0% | 42.7% | 33.9% |
関東地方 | 71.5% | 67.5% | 54.6% | 55.0% | 46.5% | 31.6% |
中部地方 | 65.0% | 61.6% | 51.2% | 51.9% | 41.5% | 31.2% |
近畿地方 | 68.6% | 66.5% | 54.9% | 55.1% | 40.8% | 28.6% |
中国地方 | 70.2% | 64.6% | 53.9% | 54.9% | 43.6% | 32.3% |
四国地方 | 61.6% | 59.6% | 51.4% | 54.1% | 35.6% | 30.8% |
九州・沖縄地方 | 69.8% | 65.5% | 55.1% | 53.7% | 42.4% | 33.1% |
(北海道地方:225名、東北地方:372名、関東地方:2,218名、中部地方:1,010名、近畿地方:1,112名、中国地方:319名、四国地方:146名、九州・沖縄地方:441名 が回答)
住んでいるエリアの特徴と食育意識は相関している?
食育で身に着けたいことをエリアごとに見てみると、北海道は、「安全品質」「地域の歴史・食文化」が1位。さすが、日本の一大農業地帯と言われるだけあり、農業をはじめとした作る側としての意識が強く表れている様子。それと比較すると、関東は、「食への感謝」「食事の重要性」「食事マナー」といった、食べる側としての意識が反映されているようにうかがえます。
あなたは、食事を毎日食べますか?
(朝食・昼食・夕食についてそれぞれ質問。「必ず食べるようにしている」「時々食べないことがある」「ほとんど食べない」のうち、「必ず食べるようにしている」と回答した方のみの割合)
なんと20代以下の方々で、朝食を必ず食べるようにしているのは半数程度!
基本的に年代が高くなるほど、食事をきちんととる意識が高まる傾向が見られました。そんな中でも特に違いが見られたのが朝食。
20代以下は、半数近くの方しか朝食をきちんと取らないことが判明。
食に対して関心の高いと思われるカモンハウス会員の皆様の中でも、朝食の是非に関しては意見が分かれそうです。
お子さまと接しているとき、「食育が必要だ」と思った場面があれば、具体的に教えてください。
●「野菜/肉/魚の見分けができなかった時」
なかでも、(キャベツ・レタス・白菜)、(ほうれんそう・小松菜)、(牛・鶏・豚)、(アジ・サバ・イワシ)などをお子さまが区別できなかった時、「食育が必要だ」と思うきっかけになった方が多かったようです。
●「食材のもともとの形や姿を知らなかった時」
スーパーで買い物をしていても、肉はパックで、魚は切り身で売られていたり、野菜はカットされていたりと、実はもともとの姿形で食品を手にする機会は減っているようです。中にはこんな経験があった方も。
- ・孫と魚屋さんに行った時、魚をみて「顔がある」と言った。
- ・栗がイガの中に入っていると知らなかった。
- ・ハムやソーセージなどは食肉加工品と思っておらず、部位だと思っていた。
- ・卵焼きと卵は違うものからできていると思っていた。
- ・鶏肉をスズメやカラスだと思っていた。
・・・といったご経験から、驚きとともに食育の重要性を実感した方もいらっしゃるようです。
では、会員の皆様はそれぞれのご家庭でどのような「食育」を取り入れているのでしょうか?いろいろなアイディアやご意見をいただきましたので、ぜひ次の設問をご覧ください。
あなたのご家庭で行っている「食育」に関するアイディア、工夫を教えてください。
●「一緒に買い物/料理をする」
食材の名前や見た目を覚えてもらうために、普段の生活の中で手軽にできる買い物・料理を一緒にすることから始めている方が多いようです。お手伝いにもなりますし、勉強・部活の合間の息抜きとしてもちょうど良いかもしれませんね。
●「一緒にご飯を食べながら、その日の料理について会話をする」
毎日のように食べているものでも、意識しないと食材に関心が向かないものです。孤食防止にもなりますし、食事の際の会話も弾むので、まずはここからスタートするのが一番かもしれません。クイズ形式で楽しく会話する方や、給食について聞くという方も多いようです。
●「家庭菜園や収穫体験をさせる」
野菜の育ち方や旬の時期を体感することで、より親しみをもって食材への理解が深まりそうですね。ベランダやお庭での家庭菜園では、育てやすさやそのまま食べられることから、トマトが一番人気のようです。
ほかにはこんなお答えも。
- ・食事の準備をお手伝いすると、優先的に自分のおかずを取り分けられる権利が発生するようにしている。
- ・コロナが流行し始めた3~4年前から主人が完全にテレワークになったため、食事は必ず家族で食べられるようになりました。休日も必ず家族で食事をとるようにしています。
- ・アウトドアで、楽しみながら調理をしてみること。
- ・農家の方の直売所に行き、旬のお野菜で季節を感じたり、作り手を意識するようにしている。
感染症の拡大によって不便なことも多くありましたが、「テレワークによって子どもと一緒にごはんを食べる機会が増えた」「キャンプを始めてBBQをするようになった」など、困難な中でもポジティブな側面に着目し生活を前向きに過ごしている方々には、感服いたします!
18歳以下のお子さまがいる方に質問です。お子さまと一緒に料理をする機会はありますか?(※18歳以下のお子さまがいる会員様2,103名が対象)
約7割の方は、お子さまと料理をする機会があるようです。
食育の一環としてQ6でも取り上げた「お子さまと一緒に料理をする」という方は、約7割という結果になりました。年代別の内訳で見ると、まだお子さまが小さいことが想定される20代以下では「まったくない」という割合が高いのは当然のことと思われますが、30代以降、徐々に料理をする機会が減少する傾向が見られます。
お子さまの成長につれて、勉強や部活でどんどん忙しくなっていくためと思われますが、食育ということを抜きにしても、たまには一緒にキッチンに立ち、お子さまとコミュニケーションを取ってみるというのも良いのではないでしょうか。
子育てをしている時の「食」や「食事」に関する悩みを教えてください。
食べ物の好き嫌いは、子育ての永遠のテーマ。
やはり子育てにおける食事の悩みNo.1は「好き嫌いの多さ」。今回のアンケートのコメントを見ても、特にピーマンやニンジンを代表とした野菜嫌いについて苦慮されている方が多くみられました。現在「トークのお部屋」では、「子どもの好き嫌いを減らすあなたの家の“作戦”教えてください!」をテーマに会員の皆様からエピソードを募集中です。ぜひご参考にしてみてください♪
また、7.3%という決して少なくない割合で、お子さまの食べ物アレルギーでお悩みの方も。毎日の献立づくりに加え、アレルギーチェックを欠かせないご苦労は、計り知れないものがあります。
ハウス食品グループでは、食物アレルギーに悩む方々が健やかな毎日を過ごす一助になればという想いから、様々な食物アレルギーへの取り組みを行っております。
よろしければ下記コンテンツをご覧ください。
和食を食べる基本となるのは「お箸」ですが、あなたは正しいお箸の持ち方ができていますか?また、あなたのお子さま(小中高生)は正しいお箸の持ち方ができていますか?
お箸の持ち方に自信があるカモンハウス会員様は約50%、また、小中高生のお子さまのいる会員様のうち約40%が「子どもは正しいお箸の持ち方をできている」と回答。
正しいお箸の持ち方は、食べ方が美しく、その姿を見る方も気持ちがよくなるものです。今一度、食育の1つとして家族でお箸の持ち方を確認し合う機会をつくってみてはいかがでしょうか。
- 調査対象:ハウス食品グループ本社 会員サイト「カモンハウス」
- 回答数:5,843名
- 手法:WEBアンケート
- 時期:2022年12月8日〜2022年12月14日
- ※データの掲載・利用については、事前にご連絡いただきますようお願い致します。
今回のアンケートを通して、食育で学ぶ知識そのものよりも、食育を通じて家族のコミュニケーションが増え、食材や料理の作り手に対する感謝の気持ちを養うことが、生活の質をより高めてくれるのではないかなと感じました。今回の調査結果をご覧になった皆様も、これが食育について考えるきっかけとなれば幸いです。
ハウス食品グループでは、家族で食を楽しめるコンテンツをご用意しています。ぜひご覧ください。